太宰府 旧長沼邸 7days展 7/10日〜7月16日 その2

そもそも7days展は太宰府で出会った人たちとの交流のなかから企画が生まれました。

昨年2006年4月末に初めて太宰府に行き、滞在をしましたが、その時は画家としての交流はできませんでした。しかしアートを通じて触れ合った人たち、牟田アトリエや太宰府天満宮の一部人たちはその後、ネットなどを通じて私の作品に関心を持ってくれました。私の地元、岐阜でも作品を見ていただく機会もあり、いよいよ太宰府での作品発表の機会を作ろうと思い立ったのです。

その発表の場所として、現地視察も行い、旧長沼邸に決めました。今年3月のことです。

天満宮の所有である旧長沼邸を使うにあたり、ただ、もってきた絵を飾るだけではない、プラスアルファ、できれば太宰府という土地との関連をなにかして欲しい。そうすれば天満宮の協力もしやすい。

というようなアドバイスをいただきました。

また、私の絵がいったいどうやって描いているのか、見てみたい。というような言葉も記憶に残りました。

私個人としても、絵を飾るだけであとは画廊任せ、というような展覧会はこの場合ふさわしくない、とも思いました。

そして考えたのがこの7daysの企画です。

4日間制作、3日間展示、そしてすべての期間を公開するという単純な企画。

しかし、制作はやはりある程度の大作でなければ意味がないと思いました。私の画風は描きこみが生命線ですので、やや無謀な挑戦になりかねないのですが、いい作品ができなければ展覧会そのものが失敗する・・

なんか、ワクワクするではないですか。

現地の空気と緊張感が作品を生み出してくれる、そんな期待感もありました。

朝のスケッチと記憶でここ白梅号を描き出せるのか、迷いはないものの、観客の視線を感じるとなんとなくカッコイイ仕事姿を見せたくなるものです。そんなこともつかの間、静かな時間の流れの中

筆は自分の思っている以上に白梅号を描き出してくれました。

絵のことだけの4日間とは以外にも長いな、というのが率直な感想でした。

絵の4日間の進行をフラッシュでどうぞ!クリック!

制作一日目の夜、歓迎会をひらいていただきました。牟田アトリエはアートと料理を愛する集団です。

なんと、卓上七輪! 海鮮炭火焼! それよりなにより自分の発表を大歓迎していただいたことにうれしくなりました。制作は孤独な側面があります。その孤独がすっかり癒され、また制作に取り組む。

そんなことが自然に感じられる。エネルギーとカロリーをいただきました。アルコールも。

久しぶりの再会をなつかしむ時間ともなりました。

結局、シロちゃんとは制作中は毎朝会いにいきました。

彼がいつもいる場所、それがリアルでした。

実感は確実に絵にあらわれてくる、そんなことをさらに実感しました。

そんなこんなで作品は順調に完成となりました。

会場は完全展示に切り替え、純粋な展覧会として明日より再スタートです。

ところが・・・7月には異例の大型台風、九州上陸!

に続きます・・・・・・・

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